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こだわりの施主さんと初めてお会いしたのは、2004年の3月。神戸から京都まで広範囲に渡る土地探しを半年ほどご一緒して土地が決まり、計画スタートから完成引渡までおおよそ2年になりました。
情報に鋭いと施主さんから次々湧き起こる理想やアイデアをどれだけ詰め込めるのか。
完成した住宅は、地下室、屋上庭園付き外断熱仕様のRC造です。

計画地は京都鴨川沿い。屋上の突端に立てば鴨川の川面が僅かに見えます。春には川縁の桜並木が眺望でき、見返せば比叡山もしっかりと見えます。夏には大文字の幾つかが見渡せ、京都ならではのすばらしいロケーションに囲まれています。
それでなくとも、一面の屋上庭園は想像以上に素敵な場所になりました。

外観は写真で見るとコンクリートの打ち放しのようにも見えますが、ガラス繊維で補強されたコンクリートパネルの既製品を用いています。断熱材が裏打ちされてあり、これを型枠代わりに用いて外断熱の躯体を形成しています。
正面は穴あき仕様のパネルになっていますが、本来はタイルを貼るための下地として使われます。性能が変わるものでないので意匠的にそのまま使用しています。他の面はフラットなパネルになっています。川に向かって伸びようとする建物が、スパッと切り取られた様な、そんな感じに見えると良いなと思っていました。

建物は北側に寄せた配置となっています。南側に跳ね出したバルコニーがありますが、その下をくぐりながら玄関へアプローチします。玄関へ行き着く間には枝振りの良い大きなトネリコの木もあり、玄関までトンネルが続くような雰囲気になっています。





中に入って、まず地下の主寝室。シアタールームを兼ねています。右手に見えるのはドライエリアです。ドライエリアはアプローチの突き当たりになり、駐輪スペースを兼ねてグレーチングを敷き込んでいます。ほんのり入る光が柔らかく水槽の様な感じがします。シアタールームとして、天井には音の跳ね返りを押えるために木繊セメント板を打ち込んでいます。床はヤシのカーペットタイルは天井と意外に良いマッチングでした。

1階に上がって、フリースペースから玄関を見たところです。写真に写っていない背中側に施主さんの書斎コーナーを設けています。右手に見える家具にはシンクと水栓がありますが、カーテンで囲えば写真を趣味にされる奥様の暗室コーナーに変わります。
低めの窓の向こうには、シロヤマザキの木があります。春先には白い花を一面に咲かせます。
玄関を過ぎて廊下の向こうには子供部屋が見えています。







奥の深い平面を分断するかのように階段を中央に配置していますが、2階へ上がると家の中心に顔を出しているのがよく分かります。そのままリビングへ向くと道路側にある大窓から外の風景が目に入ります。
階段を回り込むようにして2段のステップを上がりながら、ダイニングとキッチンへ奥に続いています。更に奥には、屋上へ通じる階段が隠れています。

長さを生かしながら、奥へ奥へ意識を向けてもらえる様にイメージしていました。実際よりも奥へ深い印象を与えたいと思っていました。奥が見えるようで見えない感じに。天井の折れたラインが奥に通じる様子も、その効果を引き上げたと思います。
内装の壁はコンクリート面に直接塗装しています。施主さんの希望もあり、平滑に仕上げずに少し荒っぽくカフェの様なイメージを演出しています。間仕切りにあたるコンクリートの壁は打ち放しとし、外側の壁と区別しながら、白壁が全体を包み込むように構成しています。







制作した家具と建具は、全般に南洋桜(マコーレ)の練付板を使用しました。キッチンも同じ材料に揃えています。赤く深みのある色が重厚なイメージを醸し出しました。アクセント的にスチールの部品を使い、全体にどっしりしたバーカウンターの様です。
キッチンの奥には奥様の家事スペース。斜めに見えるのは屋上に上がる階段の裏側。そこから、1階のフリースペース(旦那さんの書斎スペース)がチラッと見下ろせる様にもなっています。

階は下がりますがバスルームは1階。床はデッキ材を敷き込み。壁はFRP防水で仕上げています。



最後に空を見上げながら階段を上がって、屋上庭園です。家の一番奥から上がりきった瞬間、目の前の鴨川へ向かって突き進むかの様に庭が広がっています。完成時は一旦芝生で覆いましたが、施主さんはここで家庭菜園や小木を植えて、宮崎駿のラピュタを目指すそうです。
打合せの間も、時折「モクモク」とか「モシャモシャ」と言った言葉が施主さんの口から出ていたのを思い出します。

この屋上で夏はバーベキューが出来ると。本当に気持ちが良いでしょうね。



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完成年月:2006年12月


このページの本文中の写真撮影:絹巻写真事務所>
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